美容整形は『可能性の芽』

とはいえ、できるものならなりたい、といった類の願いは別とすれば、誰しもが小顔にならなければ! と美容整形に走る、ということにはなっていないのが実情ですが、それには、当たり前の話ではありますが、社会現象にまでなる芸能人や歌手といった方々のことごとくが小顔、というわけではないということが挙げられるでしょう。時代のアイコンとなった小泉今日子や安室奈美恵は、小顔であったからアイコンとなったわけではないのですから。そしてもう一点、そもそもが、顔を小さくするだなんていうことは考えられない、といった心理的背景もあったのではないでしょうか。いかな美容整形とはいえ、生まれ持った頭の大きさを小さくする、というのは、パーツパーツの形を変えるということとは話が違う、と思われた方も多かったに違いありません。むしろ、多かった、というよりも、小顔に見えるメイクであるとかを除けば、美容整形で小顔になるということを、今現在においても荒唐無稽に感じられる向きが多いとすら言えるのかもしれません。

小顔メイクの隆盛から、美容整形へ

もしかしたら、そういった人々の意識を主流であるかはともかくとして、変えていく契機になったのが、先ほど触れた小顔メイクの一大ムーブメントだったのかもしれません。一時期の雑誌などでの特集ぶりにも凄まじいものがありましたが、あの背景にあったものは、潜在的無意識で顔を小さくすることなんてできないと諦めていた小顔に憧れていた人々が、メイクで見え方を変えることができるということが提示された瞬間に、それに一斉に飛びついた、といったものがあったのではないでしょうか。そしてその意識が、もしかしたら美容整形でも――という思いを呼び起こしたのではないでしょうか。